御中 様 殿 各位 使い分け

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「御中」「様」「殿」「各位」の使い分け@現状での一般的な使い方


手紙の宛先やメール、特に仕事での敬称の使い分けに迷うことってありませんか?
「御中」「様」「殿」「各位」など、どれを使ったらいいのか?その使い分けがはっきりしないことってありますよね。
 
社内の伝言メモとかだったら上司に怒られたりしますし、相がお客様だったら契約がダメになるなんてこともないとも言えませんからね。
相手に失礼のないように使い分け出来るようになりたいところですよね。
 
でも、言葉って時代とともに少しづつ変化していきます。
元々はこういう意味だったのに、今では失礼に当たるなんて言葉もあったりしますよね。
 
例えば、「貴様」って元は「あなた様」だし、「てめぇ」は「手前」って自分のことだったり、色々とありますよね。関西だと相手のことを「自分」って言ったりしますしね。^^;
最近では「ら」抜き言葉とか「全然大丈夫」とかが当たり前になってきたり、色々ありますよね。
 
そういったことがビジネスの場面でもあったりするので「昔はこう習ったんだけど」なんてことが出てくるわけです。
てなわけで、ここでは今現在使われている敬称の使い分けについて紹介していこうと思います。
 
 

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「様」と「御中」の使い分け

「様」の使い方

「様」は個人名宛に使う敬称として一番多く使われています。
現状どんな場面でも、相手が個人であれば「様」を付けていればほぼ間違いありません。
 
ただ、個人とは言っても「社長」とか「部長」などの敬称の後ろに「様」を付けるのは二重敬称となってしまいますので、あまり好ましくありません。
とは言うのものの、「○○株式会社 △△ 社長」という宛名ではちょっと失礼に感じませんか?
 
本来は「社長」自体が敬称なので間違っているわけではないのですが、現状ではあまり使うことはありません。
ではこういった場合どうすればいいのか?
というと、「○○株式会社 社長 △△ 様」と言うように個人名を「社長」という敬称の後に持ってきて「様」を付けるようにすれば問題ありませんし、今の主流の表現になります。
 
ただ、個人名がわからない場合はその限りではありません。
個人名がわからない時は例外で、役職名を名前と見立てて「社長 様」と敬称を付けるというのが通例になっています。
もちろん、名前が分かる場合は「社長 様」だと二重敬称になりますので使わないように気を付けて下さいね。
 
しかし実際は、最近「○○株式会社 △△社長 様」といったのを見かけることも出て来てます。
現状では違和感を覚える方のほうが多いようですが、もしかしたらこれから先はこういった二重敬称での表現も許容されてくるかも知れませんね。
ただ、今のところはやはり「○○株式会社 社長 △△ 様」とした方が良いでしょう。
 
あと、名前も役職名も分からないけど所管している担当の方へ送りたい場合もあると思います。
その場合にどうしたら良いのかというと、「○○株式会社 ご担当者 様」なでとすると良いでしょう。
 
 

「御中」の使い方

「御中」は特定の個人ではなく、その会社や団体に所属している「皆様」宛のときに使います。
元々「御中」は「中の人へ」という意味で、それに「御」をつけて丁寧に表現したものです。
 
なので、会社や官庁、学校、団体の組織、部署などの括りの中の「皆様」に向けたものに対して、その社名や団体名に「御中」という敬称を付けます。
ま、言ってみれば、送り先の団体に宛てて「そちらの中の人ならどなたでもいいから読んで下さい」という意味になるわけです。
ただ、こういった団体宛の場合、個人宛の「様」は使いませんので気を付けて下さいね。
「○○会社 御中」はOKで、「○○会社 様」はNGということです。
 
 
ちなみに、返信用のはがきや封筒の宛名に、すでに「行」や「宛」で印刷しているものが入っていたりすることがありますよね。
この場合は「行」や「宛」を二重取消線で消して「御中」と書き直しします。
 
元々は「行」というのは、これに線を数本足してあげると「御」という字になりますので、「わざわざ書き直さなくてもいいように」ということから「行」が使われるようになったそうです。
しかし現在では、「書き足すのだと失礼」というビジネス上のマナーになっていて、「行」を二重取消線で消して「御中」と書き直すことが通例となってます。
あ、あと修正液で直すのとかは完全NGですからね。^^;(一応付け加えておきます。)
 
 

「様」と「御中」の使い分け

では実際に、「様」と「御中」をどのように使い分けていくのか整理してみましょう
 
●会社、部署などの団体宛
 「○○株式会社 御中」
 ×「○○株式会社 様」(団体名に「様」はNG)
 
 「○○役場 土木課 御中」
 ×「○○役場 土木課 様」(部署宛に「様」はNG)
 
●会社、部署などの中の個人宛
 「○○株式会社 △△ 様」
 ×「○○株式会社 御中 △△ 様」(二重敬称になるのでNG)
 
●会社、部署などの中の個人のわかる役職の方宛
 「○○株式会社 社長 △△ 様」
 「○○株式会社 △△社長」(使い方は合っているけど心証が良くない)
 ×「○○株式会社 △△社長 様」(二重敬称になるのでNGだが、最近たまに見かける)
 
●会社、部署などの中の個人のわからない役職の方宛
 「○○株式会社 ◇◇ご担当者 様」
 「○○株式会社 社長 様」(二重敬称になって使い方は間違っているけど心証は悪くない。実務的にはOK)
 
 

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「殿」と「様」の使い分け

現状で「殿」は目下の人に対して使うと言われていて、目上の人に使うのは良くないとされています。
 
ただ、本来これは私信の場合に限ったことであって、仕事で使う場合は目上でも目下でも「殿」で良いということになっていました。
仕事上の書状やメールなら「殿」、同じ人に出す場合でも年賀状などの場合は「様」を使うということですね。これが本来の使い方になります。
 
しかし実務的には「殿」は目下「様」は目上と捉えられることが多いですので、取引先やお客様に対しては「殿」を使用しない方が賢明です。
現状では、どんなときでも対外的には「様」を使うのが一般的になっています。
 
元々「殿」は、「宮殿」や「御殿」などに住む人をのことを指していて、役所や会社などが個人に向けた宛名に「殿」が使われていて目下ということではありませんでした。
しかし時代の流れとともに、役所などへ「市民を目下と捉えている」というような苦情が多くあったことから、現在では「様」を使うことが多くなってきたと言われています。
 
 
また一昔前には、『役職名宛は「殿」個人名宛には「様」』とも言われていました。
しかしこれもまた、時代とともに変わってきていますよね。
 
現状では『社内は「殿」、社外は役職付きも「様」』、と言われるようになってきていて、役職名宛でも「様」が使われたりします。
ま、これも「殿」との使い分けが以前と変わってきているため、誤解がないようにこのように統一して教えるようになったのかも知れませんね。
 
ただ、さらに現状では社内であっても「殿」を付けると失礼に思う方も少なくないようです。
会社によっては対外的にだけでなく上司に対しても役職名の後に「殿」を付けるのは避けた方が良いという場合もあります。
 
ま、これに関しては社内の慣習の違いがありますので一概には言えません。
会社によっては、社内文書に関しては上下関係なく全て「殿」を使っているところもあったりしますので、それぞれの会社や業界の慣習に従っておくようにした方が良いでしょう。
自分だけ周りと違う使い方しても浮いちゃいますしね。^^;
 
 

「各位」の使い方

「各位」は、複数の人に向けて出す宛名のときに使います。
二人以上の人に対して敬意を表す言葉で、「皆様方」という意味になります。
「○○の皆様へ」といった同時に複数の人に向けた文章などの時に「○○各位」として使います。
 
これも複数の人、一人ひとりを敬うための敬称ですから、「各位様」「各位殿」「各位御中」といった使い方は二重敬称になってしまうためNGです。
 
 
元々「各位」は目下の人へ使うものと言われたりしますが、平安時代に皇族が位のある人に対して使っていたという流れからなので、現代では目上の人に使っても問題ないとされています。
 
現状では「各位」以外の部分で上下の使い分けをしていますので、その使い分けについて見ていきましょう。
 
●「お」と「様」を付けるパターン
 ・「お客様 各位」
 ・「お得意様 各位」
 
「お客様 各位」って良く目にするけど、「これ間違ってるんじゃないの?」って思ったりしませんか?
そうなんです。本来であればこの使い方は二重敬称になるのでNGになるんですね。
でも、実際にはの使い方が現在では一般的になっているんです。
お客様に対しては「お」と「様」を付けて最高級に扱うようにしているということなのでしょうね。
 
●「お」のみを付けるパターン
 ・「お取引先 各位」
 ・「ご協力先 各位」
 
こちらは「お客様 各位」とは違って「様」がありません。
取引先というのはお客様ではなく、対会社であり上下関係ではないので「様」は付けません。
ただ失礼がないように「お」を付けて「お取引先 各位」や「ご協力先 各位」などとなります。
 
●「各位」だけのパターン
 ・「会員 各位」
 ・「パートナー 各位」
 ・「社員 各位」
 ・「従業員 各位」
 ・「支店長 各位」
 ・「○○支店 各位」
 ・「関係者 各位」
 ・「担当者 各位」
 ・「株主 各位」
 ・「父兄 各位」
 ・「保護者 各位」
 
と、こちらはいろんなパターンがありますよね。
そうなんです。一般的には「お」も「様」も付けないパターンが多く、基本的に「皆様へ」という意味の敬称になるので上下に関わらず「各位」のみでも失礼にあたりません。
逆に「お」や「様」を付けるほうが例外で、「お客様」を最上位に扱うという意味合いから二重敬称が許容されるようになってきたようです。
 
ただこれも、「ご担当者 各位」とか「保護者様 各位」なんてのを見かけることもあります。
なので、もしかしたら時代の流れとともに、こういった表現も許容されてくるのかも知れませんね。
 
 

まとめ

「御中」「様」「殿」「各位」の使い分け、なかなか厄介ですよね。
「昔はこう習ったのに!」なんてことでも、今では非常識に思われたりすることもありますからね。
しかも、会社の慣習によっても違っていたりもしますので、正直自分の判断だけでは難しい部分もあります。
 
なので、現状での一般的な使い方を踏まえつつ、それぞれの会社や業界の常識を取り入れるという使い方をしていれば問題ないと思います。
分からなかったり迷ったりしたら上司に効くのが一番です。間違っても上司の判断ですからね。^^;
(って、上司も色々だったりしますので、その辺は自己責任で。m(_ _)m)
 
ま、時代とともに言葉の使い方も変わってきますので、本来の使い方も大切ですが、現状の一般的は使い方を知っておくのも大切だと思います。
とにかく「名前」というのは本人にとっては特別なものです。
なので、常に「失礼のないように」ということは心掛けたいものですよね。
 
では~
 
 

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